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もののふウエスタン

小説 歴史・時代

もののふウエスタン

平中なごん

(1)

ジャンル応援キャンペーン「生きる」応募作

完結

189ページ

更新:2018/08/19

コメント:弓と馬…それが、源平武士の生きる道!

説明

ジャンル応援キャンペーン「生きる」応募作☆

 世間一般では「武士の魂といえば刀」と思われがちですが、ぢつはそんなイメージがついたのは江戸時代からのことであり、戦国の世において武士を代表する武器は「槍」でしたし、さらに遡って源平・鎌倉の頃には、武士を「弓馬の家」と呼びならわしていたことからもわかる通り、「弓と馬」が彼らのシンボルでした。
 ……という史実に着想を得て、鎌倉初期の時代を舞台に弓と馬で戦う、ウエスタン映画(西部劇)のようなシューティング時代劇を書いてみました☆
 なので、西部劇の名作『シェーン』その他のパロディもちらほら入っていたり。

 また、読むと歴史の教科書だけではよくわからない、平安~鎌倉の土地制度の仕組みや戦の仕方などについてもだいたいわかる、日本史とってる学生さんにはうれしい内容となっております。

さらには
「なぜ、鎌倉時代の始まりが1192年ではなく1185年なのか?」
「源平の争乱というけど、あれははたして平氏対源氏の戦いだったのか?」
「源義経は本当に戦の天才なのか?」
…などなど、あなたの源平武士に対する常識を覆すこととなるでしょう。

〈あらすじ〉
 After源平war、文治二年(1186年)……。
 なぜか執拗に自分を追いかける幕府の特務機関「脇按使(わいあんし)」から逃れ、各地を放浪する平家の落人にして〝早射りの蔵人〟の異名を持つ強弓の遣い手・東木蔵人介張威(あずまぎくらんどのすけはりたけ)。
 そんな蔵人が播磨国の荘園で出会った牛飼いの少女ケイルとともに、下司(旧荘園領主)対地頭(新領主)の争いに巻き込まれる騒動を描く。
 さらにその戦いに、蔵人を追う阿布脇按頭(あぶわいあんのとう)と配下の脇按使まで首を突っ込んで来たり……。

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作品レビュー

二瀬幸三郎
二瀬幸三郎さん
【作品】もののふウエスタンについてのレビュー

ネタバレ

二瀬幸三郎です。

拝読させていただきました。

時は世に云う鎌倉時代――
山奥に響くはか弱き乙女の悲鳴と悪者たちの笑い声――
そこに現れたるは白銀の馬を駆る快男児!
御尋ね者の汚名もなんのその、繰り出す早射り一発必中!
悪を懲らしめ弱きを救う!
その名は″しぇーん"……紫煙蔵人左衛門助、今ここに颯爽登場!

西部劇と時代劇……
〈用心棒〉〈七人の侍〉などのように、時代劇から西部劇にリメイクされることからも、その親和性の高さは証明済みですが、存外、その逆はなかなか見ません。
知る限り、〈荒野の素浪人〉など三船プロの時代劇や、特撮時代劇〈風雲ライオン丸〉が時代劇に西部劇のテイストを取り入れたくらいでしょうか……

そんな中、この作品は、西部を鎌倉時代に、銃を弓に置き換えるなど、思いもよらない着目で描かれた、意表を突かれた物語であります♪
登場人物や組織名など、和洋折衷を通り越したネーミング、西部劇の名作を使用した章タイトル、矢が飛び交う戦闘シーン、主人公である蔵人の、決して恰好の好いばかりではない人間臭さなど、シリアスとユーモアが入り混じった物語に加え、この作品においても、氏の得意とする拘りの歴史考証が冴えわたっております!

共に武士の魂となった〈弓〉と〈刀〉――
ある意味、同時期に連載された〈武士道な彼女〉と対をなす作品です。

惜しむらくべきは、
「しぇーん……カムバ―――ック!」
を、[そのまま]漢字に当てられなかったことでしょうか(無茶を通り越して無理w)

痛快娯楽――楽しく読ませていただきました♪

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2018/10/19 13:00
コメント(1)

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