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魔女と結婚したヴァンパイア

小説

魔女と結婚したヴァンパイア

チンウェン

私の知る限りで良き時代のルーマニアの田舎生活を書き残しておきたかった。

休載中

135ページ

更新:2009/10/07

説明

2007年ルーマニアはEUに加わった。外資系産業が入り給料の良い仕事が与えられ生活水準は一気に向上した。もう食事のたびに鳥をしめたりしない。スーパーに行けばパック詰めの肉を売っている。
しかし本当によかったのか、この前私がルーマニアに行った時、近所のスーパーで嫁が以前は「まるで白いインクみたいでとても飲めたものじゃない」と言って嫌っていたパックの牛乳を買っていたので「それ、大嫌いだったんじゃないの」と聞くと、あの馬車で毎朝牛乳を配っていた髭の爺さんはもう商売をやめたと言う。EU規定の搾乳器を持っていなかったからだ。あの、本当に美味しい牛乳はもう飲めなくなってしまった。
ひとたび便利化が進めばもう戻れないだろう。私だって今更チーズを食べるたびに3時間もかけて牛乳から作るわけにはいかない。しかし私たちが結婚した当初、お義母さんは毎朝のように髭の爺さんが馬車で配って回る牛乳から3時間かけてチーズを作っていた。そんな楽しくも美しかった日々を私一人の記憶の中にしまっておくのは少し勿体ない気がしたのだ。

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