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「週刊文春」小説大賞

結果発表

たくさんのご応募をありがとうございました。 大賞受賞作品『お局美智(「空気はGRAY」改題​)​』は、週刊文春1月4・11日号新年特大号(2017年12月27日発売)に前編、 週刊文春1月18日号(2018年1月10日発売)​に​後編と、2回に分けて掲載されます。 Amazonで購入 また、準大賞作品​​『​ぼくらの犯した罪の半分​』​も電子書籍化が決定いたしました。こちらは2018年1月26日に配信開始予定です。

大賞

【選評】一見、平凡きわまるお局経理OLが、ひょんなことから得た「武器」を利用し会社の悪と戦うという設定がまず楽しい。主人公をつき動かす行動原理が単なる「正義」ではないところも現代的。できるだけ波風を立てず会社の「平穏」を維持しようと努めるところなど、まさに「いま」の主人公像だ。すぐれたエンタメは必ず何かしら「いま」を反映しているものだが、地方都市の旧態依然とした中小企業を舞台に選びながら、きちんと「いま」を捉えているところが本作の勝因だろう。建設会社の業務のディテールもしっかり描けていて、週刊誌読者にリアリティをもって読んでもらえそう。このユニークなアイデアをうまく生かし、主人公の「武器」の秘密を知った読者がなお驚けるような続編を生み出してほしい。

準大賞

【選評】自ら「とある罪を犯した」と語る主人公の告白調で物語は進む。好意を寄せた相手に恋人がいたことがわかり主人公が突如としてストーカーに変貌する、その展開の仕方、一文での緩急のつけ方が見事。著者はホラー作品などにも適性があるのではないだろうか。物語中盤から話のオチが読めてしまうのが最大の欠点で、全体の構成を考えながら書くことを訓練するといいだろう。とはいえ、文章のレベルは高く、大賞まであと一歩のレベルだと思う。電子書籍1月刊行予定!

入賞

【選評】月曜の朝、突然起こった銀行間システムのトラブル。現場責任者の主人公は解決に奮闘する。全編がSE業界を舞台にしたやや専門的な話だが、わからないことをわからないままに、読者をわかった気にさせる技術に長けている。惜しむらくは終盤、谷さんがわざわざ航空会社から映像データを盗み出す理由がわからない。そこさえクリアすれば、大きな瑕疵も見当たらない。「私」と植木のコンビものとして、続編を読んでみたく思う。

スケジュール

■募集期間 2017年8月9日(水) ~ 2017年9月30日(土) ■結果発表 中間発表:なし 最終結果発表:2018年1月予定

大賞(1作品):賞金5万円+「週刊文春」に全文掲載+電子書籍として販売 準大賞(1作品):賞金3万円+選評 入賞(1作品):賞金1万円+選評

募集内容

発行部数65万部のNo.1週刊誌「週刊文春」と 日本最大級の小説投稿サイト「エブリスタ」が夢のコラボ! 「表の顔、裏の顔」をテーマにした「驚きの事件」が描かれる短編小説を募集します。 「週刊文春」のキモは「人間への興味」。有名タレントの禁断愛、大物政治家の金銭疑惑から、事件渦中の人物に肉薄するルポ、スポーツ選手の感動秘話に至るまで、人間の営みの中に隠された〝驚きの真実〟を徹底取材し、毎週、読者に届けています。 「週刊文春」小説大賞では、世間を揺るがす〝スクープ〟や〝スキャンダル〟に負けない、インパクトある短編小説を募集します。 小説のテーマは「表の顔、裏の顔」。 ●過酷なブラックバイト。その背後には企業の壮大な陰謀があった! ●ネット掲示板を賑わす「悪意の書き込み」に隠された真相は… ●会社に立てこもった謎のテロリストの狙いとは!? ●週刊誌コラムの愛読者を狙った通り魔事件が発生! 犯人の意外な素顔は… などなど、読者の度肝をぬく〝あなたの文春砲〟をお待ちしています!

応募要項

①文字数:8,000字~12,000字以内 ②完結必須 ③新作推奨ですが、過去作・他の賞で落選した作品を上記の形に再構成して応募戴くのも歓迎です。※非公開作品は審査対象外となります。 ④お一人様、何作品でも応募頂くことが可能です。 ※エブリスタ内の他公式イベント(重複応募を許容しているイベント)との重複応募も可能です。 ※シリーズ設定されている作品は、エントリーされた話のみが対象となります。

コンテストの注意事項(必読)