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真夜中のラジオ文芸部×執筆応援キャンペーン 「ハーレム/逆ハーレム」

大賞

景子は婚活イベントのサクラというユニークなヒロイン。「マッチング厳禁」だからこそ、相手を冷静に観察できる設定は納得です。高スペックな参加者には要注意、など常連ならではの分析が楽しい。虐げられてきた過去の回想シーンと、現在が交互に展開する演出は、景子に感情移入できる見事な構成です。“トップ級”のイケメンにモテまくる非常事態。そして、二転三転していくクライマックス。物語を堪能できるエンタメでした。

準大賞

「この園は異世界。俺は魔法使いだ」の主人公の感想にリアルに共感できる作品です。幼保連携型認定こども園への転職。美人スタッフだらけの職場。図抜けて高いITスキルから“魔法使い”のように重宝される。起こるトラブルの種類が全部違う。彼が各キャラとコミュニケーションを取り、同時にモテる裏付けにもなる巧みな構成でした。段々と、強烈な個性の持ち主を紹介していく見せ方も上手かったです。

入賞

男装なりすまし系ストーリーです。異世界に召喚された真琴は、予言通りの“救世主”になることを要求される。戸惑っていた彼女が、徐々に周囲に好影響を与えていく。男女双方のキャラから迫られる“総合ハーレム状態”が楽しめます。読みやすい文章で、初出の人間や場所、モノを丁寧に描写しているのは好感が持てます。読者が頭の中で“絵”を描きやすい作品世界に誘ってくれました。
BLゲーム世界のエンディングが冒頭シーンなのは意表を突かれます。魔法学園モノの悪役に転生したアスカ。本来の役回りでは、破滅エンドなので、フラグ回避しまくって到達したエンディングから物語がスタート。破滅は逃れても、苦手な相手とのカップルフラグが立ってしまう展開が愉快です。アップテンポで軽妙な語り口の文章で、スルスルと読み進められます。多幸感が得られるコミカルな作品でした。
いい加減なコンセプトでオープンしたお店で、みやびが一喝する場面は痛快です。“オタク女子”に対する愛が伝わってくる。チーフアドバイザーとしてチームを結成するみやび。最悪の第一印象から、イケメン達と人間関係を築いていく展開も心が弾みます。コンカフェの構造分析、ビジネス再建ストーリーとしても注目点があります。今後、テーマをさらに深掘りしていってほしい作品です。
“逆ハーレム”を作って、スクールカーストをひっくり返す。姉妹で企む爽快なリベンジ。苛烈ないじめの場面を描いてるからこそ、彼女を応援したくなる。復讐劇にも溜飲が下がります。男子が快適に感じる会話術、味方につけていく優先順位など、いじめグループを崩すのにも戦略がありました。今作は復讐譚にとどまらず、ヒロインの純情による恋愛ストーリーも進行して、飽きさせません。

佳作

転入初日のヒロインが、擦れ違った男子からキスを奪われる衝撃的なオープニング。犯人の秋忠は独特の価値観で動いていて魅力があります。5人のイケメン幼なじみと仲良くなるヒロイン。彼らのやり取りがこなれていて、男子達に“昔から仲良かった感”を上手く醸し出せています。文章が明快で、キャラの状況や、心の動きまで的確に描写していました。彼女が故郷に戻った謎など、これから明かされていくのが楽しみです。
万引きの誤解から始まって、連続殺人、日本の闇の部分まであぶり出す。中盤からはサスペンスフルなシーンの連続でした。とくに序盤、夏海が廃ビルで行う告白はインパクトがあります。それまでの比較的ゆるい世界の色合いを一変させました。ハーレム物としても、幼なじみと、謎めいたヒロインという王道の三角関係です。物語が加速するにつれ、主人公と彼女達の関係もハードになっていく。スリリングな作品でした。
ヒロインの4人兄弟との同居生活と、火事の謎が並走しています。描写の緩急が上手く、展開にメリハリがついている。ここぞという場面で、動きを細かく書きこんでいるため、臨場感があって盛り上がりやすい。キャラクターに関しては、次男の夏樹が重層的な面をもつ、魅力的な男性に描かれていました。彼と、長男のハルとの恋の鞘当てが気になります。鈴音の運命が気になるストーリーを組み立てられていました。
オフィス系の逆ハーレム物です。イケメンエリートだらけの外資系に入社した舞衣。予想外に性的指向がさまざまな多様性のある職場です。「職場恋愛は自由」というルールの中で、イケメンが苦手なヒロインという設定が秀逸です。彼女を受け入れる社員ばかりでなく、反発するキャラもいて、起伏のある物語になっています。ハイスペックの集団の中での新人の成長ストーリーとしても読める秀作でした。
ペテルギアと現代。2つの世界で同じ美女に愛される主人公。“夢”と現実を行き来する不思議な物語です。初見では混乱しそうな面もありますが、主要キャラ2人の恋愛というブレない軸があるので、段々と作品世界に没入できる。冒頭からしばらく、2人だけでストーリーを進め、彼らの個性と、設定を読者に丁寧に伝えています。テンポのいい文体で、いつしか作品に惹きこまれていました。
「明日見合いをしてくれ」と無茶ブリされる水姫。相手は最悪の思い出を与えた男。目が離せない幕開けから、物語はヒートアップします。将来を誓った愛と、しがらみで受けざるを得ない婚約。古風ですが、王道の展開です。ヒロインの周囲の男性は全員、光と影を併せ持っている。ゲスな人間性が際立っていたキャラにも葛藤があるなど、人物描写に深みがあります。“逆かぐや姫”の設定もユニークな秀作でした。
タイトル通り、文乃にペアのリングを誰が買ってくれるのかが焦点のひとつです。バイト先の月美と同性同士でつきあっている彼女は、次々と告白を受ける。誰も傷つけまいとする文乃の優しさが胸に沁みます。でも、そのために本人が望まない逆ハーレムが生まれてしまう。登場人物のほぼ全員を好感が抱ける善良なキャラに描けています。メイクラブの場面も明るく、湿っぽくない。爽やかな読了感を与えてくれる1本でした。
相手がフェアで来るなら、つねにアンフェアでいく。非力だから罠で護るという主人公の個性が際立っている。可愛い後輩女子からの「24時間以内に殺します」宣言で、最初から物語に疾走感があります。狩る者と狩られる者の心理戦。息詰まるアクション。ちょっぴりエッチな視点での分析。これらの要素がトータルで、コミカルなテイストで描かれているので、楽しい時間が長く続くエンタメ作品でした。
元番長の貴美華から「逆ハーレム漫画の手伝い」を振られる夏弥と冬弥。無条件にモテるヒロインは描きたくないという貴美華のこだわりは共感値が高い。彼女の目的がハッキリしているので、読者がストーリーを辿る導線も明確です。「魅力的なヒロインとは?」と校内でリサーチする際に、さまざまなタイプの女性像が解説されるのも興味深かったです。世界観にフィットしている文章なので、読みやすい作品でした。
安定感抜群の文章力です。「放埓で退廃的で、悩ましく猥らな空気~」などボキャブラリーも豊富。主人公は総務主任。酔っ払って隙を見せられず、腹の探り合いになる接待の席の描写がリアルです。社内の宿敵・飯田課長の奸計が恐ろしい。特別な店のハーレムという特別なサービスは、人によっては毒になる。会社を堕落させる闇に、立ち向かう主人公が際立ちます。独特の世界観を築いていました。
募集概要
良い作品を執筆したい!というあなたの気持ちをエブリスタが応援します! 「真夜中のラジオ文芸部×執筆応援キャンペーン」!! 【コンテストの特徴】 執筆意欲を応援するために、3つの特典をご用意しました! ・優秀15作品以上に、作品へのアドバイス ・大賞作品は、「真夜中のラジオ文芸部」にて一部朗読 ・準大賞作品以上は完結後に、「完結作品特集」へ掲載 あなたの小説を、有名声優に朗読してもらえる大チャンスです! 【こんな方にオススメ!】 書きかけの作品、眠っていませんか?  書きかけの作品も積極的に応援します!  眠っている作品、構想段階の作品でも、どしどしご応募ください! 昔書いた作品、アイディアはいいと思うんだけどなあ……  このコンテストに応募すれば、さらに良い作品にできるかも!?  ぜひ昔の作品にもう一度光を当ててみてください! どんな風に続きを書くか迷ったときは、こちらの記事を参考にしてみてください。 書きたい気持ちに火がつくメディア monokaki(創作ハウツー)
募集テーマ
第10回目のテーマは「ハーレム/逆ハーレム」です。
・キャバクラでハーレム状態の豪遊。いざ支払おうとすると、財布から金が消えていた!? ・人間の男達を侍らせ、逆ハーレムをつくる魔女。けど実は、魔女は迷惑していて……? ・猫カフェをオープンした。休業日に一人でもふもふハーレムを楽しむために!
など、「ハーレム/逆ハーレム」のいずれかが出てくる小説を募集します。 次から次へとページをめくってしまうような、続きが気になるお話をお待ちしております!
スケジュール
・募集期間: 2019年5月20日(月)12:00:00 ~ 2019年7月21日(日)27: 59: 59 ・最終結果発表: 2019年9月下旬予定
賞
大賞 1作品 ・賞金3万円 ・作品へのアドバイス ・「真夜中のラジオ文芸部」にて、作品の一部朗読※1 ・「真夜中のラジオ文芸部」パーソナリティ3名のサイン色紙プレゼント ・完結後に特集掲載※2 準大賞 1作品 ・賞金2万円 ・作品へのアドバイス ・完結後に特集掲載※2 入賞 5作品 ・賞金1万円 ・作品へのアドバイス 佳作 10作品以上 ・作品へのアドバイス ※1 朗読対象部分の選定、及び編集は、エブリスタ編集部にて行います。 ※2 特集掲載は、受賞から半年以内に完結した作品を対象とさせていただきます(投稿時に完結している作品も含まれます)。完結後、受賞連絡時にお伝えする宛先へご連絡ください。ご連絡を頂けなかった場合は、特集掲載できない場合がございます。 ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタ公式SNS等で配信、紹介等される可能性があります。
応募要項
・文字数は20,000文字以上 ・20,000文字まで読んで選考、作品へのアドバイスをいたします。 ・連載中の作品も応募OK! ・すでに完結している作品 並びに エブリスタ内の公式コンテスト及び他サービス等の投稿コンテストで落選した作品を、募集内容に沿うように再構成してご応募いただくことも可能です。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。
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