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三行から参加できる 超・妄想コンテスト  第110回「手紙」
ストレートに思いを綴ることのできるツール「手紙」。いつも以上に登場人物の思いがまっすぐ伝わってくる回でした。「死者への手紙(もしくは死者からの手紙)」「亡くなった家族からの遺言」「ラブレター」は多くあったので、ネタそのものにひとひねりある作品や、オーソドックスパターンのなかにも工夫が見られたものは選ばれやすかったかもしれません。

大賞(賞金3万円+選評)

空しか撮らない主人公の新聞部員と、風景画しか描かない美術部員。同じ学校に居ながら会ったこともなく、感想の手紙だけが2人を繋ぐ。不思議な絆の物語に、読んでいて胸が締め付けられます。これぞ青春小説の王道。ナンパな新聞部部長の不器用な男気もいいスパイスでした。目に沁みるような爽やかな青空が瞼の裏に浮かぶ、そんな作品です。

準大賞(賞金2万円+選評)

悪政の王を殺し、幽閉されていた王女は次期国王として起つこととなる。彼女に届いた手紙は……。最初の手紙の衝撃を次々と上回っていく展開から目が離せませんでした。5つの手紙を読むことで真相がわかる構造がお見事です。

入賞(賞金1万円+選評)

「人が人に向けた想いが手紙になって届く郵便局」でバイトする主人公。傷つけられた想い人を癒して守るために……。傷ついたヒロインの気丈な強さと、主人公の心の温かさに胸を打たれます。犯人を追い詰めていく爽快感、二人の純粋な思いが成就していくハッピーエンドと、一粒で何度も美味しい作品です。

佳作

突然の事故に見舞われた主婦と、自殺を考えていた女子中学生の人生が交錯します。一方の生への渇望が、もう一方の魂に共鳴するアイデアが秀逸でした。作者がこの作品にかけた思いが伝わってきて、読んでいて自然と背筋が伸びました。
高校生の男女3人のハチャメチャな勘違いによる三角関係ラブストーリー。登場人物たちのハイテンションでテンポのいい会話がじつにおもしろく、最後まで一気に楽しめました。メタネタも楽しめる人には抱腹絶倒でしょう。
郵便配達員の主人公が想いを寄せる幼なじみに、彼女の失恋の傷をえぐる手紙を届けたことで始まるトラブル模様。感情の起伏が激しくなる恋の病を真正面から描いていて、ラストシーンに胸が熱くなります。主人公の思いの純粋さに心を打たれました。

超短編賞

該当なし

続きが読みたい賞

童謡の「やぎさんゆうびん」と「コックリさん」のような都市伝説をモチーフにしたホラー。「SNS」と「SNS疲れ」をうまく盛り込んだリアリティある設定に惹き込まれ、ゾクゾクしながら読みました。最後まで恐怖を引っ張るサスペンス力が高いだけに、ラストのオチで何がやってきたのか、もっと書き込んでほしいと感じました。ぜひ恐怖のコア部分にも踏み込んでみてください。

トンデモ賞

単身赴任している主人公のもとに届く妻からの手紙。中身を吟味した彼は、その手紙を調理して胃袋に収めようとします。濃密な料理描写で最後まで駆け抜ける謎の作品です。斬新すぎますが、不思議な力で最後までぐいぐいと読ませます。パワーを感じました。

優秀作品

恋愛 完結
6分 (3,599文字)

恋愛 完結
9分 (5,139文字)

青春 完結
14分 (8,092文字)

恋愛 完結
11分 (6,274文字)

ピックアップルーキー

ホラー 完結
6分 (3,176文字)
スケジュール
・募集期間: 2019年9月11日(水)12:00:00 ~ 2019年10月13日(日)27: 59: 59 ・最終結果発表:2019年11月下旬頃予定
賞
大賞(賞金3万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作(選評)数作品   超短編賞(選評)  続きが読みたい賞(選評)  トンデモ賞(選評) ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタの短編小説シリーズ「5分シリーズ」に収録される可能性があります。(収録を依頼する場合には、受賞者に別途、ご連絡させていただきます。) 短編小説シリーズ「5分シリーズ」 ※受賞作品はエブリスタ公式SNS等で配信・紹介等される可能性があります。  優秀作品(結果発表ページでご紹介)  ピックアップルーキー(結果発表ページでご紹介) ※大賞・準大賞・入賞作品を除く上位30作品を優秀作品として、結果発表ページでご紹介します。 ※上位30作品まであと一歩だった作品の中で募集期間終了日より3ヶ月以内に会員登録された新規作家の作品を、ピックアップルーキーとして数点、結果発表ページでご紹介させていただきます。
募集概要
新作限定!初心者大歓迎! 三行だけでも中編小説でも、妄想を炸裂させた文章ならなんでも応募できるコンテスト、 第110弾です。 今回のテーマは、「手紙」です。 どこかに必ず「手紙」が登場する妄想を投稿してください。
・人生初のラブレターをもらったはいいけど、なんで矢文なんだ!? ・結婚式の招待状。送ってきたのは、幼い頃に自分を捨てた母親で…… ・1文字だけ書かれた紙が毎日ポストに入っている。全て繋げると、なんと脅迫状だった。
SNSやメールが主な連絡手段の現代だからこそ、手書きの手紙には特別感がありますよね。 そんな「手紙」にまつわるあなたの妄想をお待ちしています! 過去の妄想コンテストはこちら
応募要項
・本コンテストの募集期間内に新規投稿された作品。 ・文字数は100文字(三行程度)~8000文字 ※制限文字数未満又は制限文字数を超えた作品は選考対象外となります。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。 ※連載中の作品の場合、募集期間終了時点での作品の完成度も含めて選考いたします。

次回予告

次回、妄想コンテスト第111回のテーマは「食べる」です。 本コンテストと平行する形で2019年9月25日(水)より開催予定です。 ※作品は次回の妄想コンテスト第111回の募集期間内に新規投稿してください。募集期間前に投稿した作品はご応募いただけませんので、ご注意ください。

コンテストの注意事項(必読)

超・妄想コンテスト