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熱海4 #2

二人は、テンション高いまま出かける準備をして部屋をでた。

俺は、
財布を入れたヴィトンのウエストポーチだけで、

瑠奈は、
いつものヴィトンのバックと、
三脚が入ったケースだけだった。

「どっちか持つよ。」
と言うと、
今回は遠慮なく三脚ケースを渡してきた。

エレベーターを降り、
フロントに行って鍵を渡すとフロントの男性から、
「花火大会ですか?
タクシー呼びますか?」
と言われた。

二人は、
「はい。行ってきます。
せっかくなんで、花火見ながら歩いて行きます。
20分あれば出店があるところに着きますか?」
と訪ねると、

フロント従業員は、
「20分位あれば着きますよ。
花火見ながら歩けばすぐですよ。」
と答えた。

「帰りにタクシーを使うなら、ここに電話してください。」
とタクシー会社の電話番号が書いてある名刺の様なガードをくれた。

二人は、
「ありがとうございます。」
とお礼を言いホテルを出た。

熱海5

二人は、
夜空に彩る光の花を見ながら、
それが放たれている方を目指して、
ホテル前の海岸沿いを歩いた。


さまざな形に変わる花火に見とれながら、上を見ながら歩いた。

特に綺麗な花火の時は、思わず立ち止まり夜空を眺めた。


写真を撮りながら、
ゆっくりと歩いて行った。

3

俺は、瑠奈に、
「ありがとう。マジ楽しいよ。」

最初に熱海行きを言われた時は
眠かったし、酔っぱらって帰宅したので、少しめんどくさかった。


いつもの様に夕方起きて、ご飯食べるところをネットで調べたりして、
出かけると思っていた。


瑠奈が旅行を計画して、ホテル迄取って半ば強引に俺を連れて出かけるのは初めての事だった。

瑠奈に、
「でも、急にどうしたの?
行きなり花火旅行なんて?」
と俺が聞くと、

「だって今年の夏花火行ってないじゃん。この時期にやってるの、熱海位だし、プチ旅行にはいいでしょ。」

そう思えば、
今年の夏は花火大会に行ってなかった。

毎年行くのだか絶対的に土曜日は休めないので、
行けるのは、日曜開催の花火大会だけだった。

水商売だから仕方ないと思っている。

だから毎年行くのは、
横浜、調布の花火大会が多かった。


でも今年はどちらも行かなかった。

4

俺は、
「どうして、教えてくれなかったの?」
と聞くと、

「サプライズ。」
とはぐらかすかの様に言った後、
「だってゆっくり話す時間なかったし、旅行したかったの」
と笑って答えた。


確かに一緒に住んでいても、
俺が帰ったら瑠奈は寝ていて、俺が寝ている時に仕事に行く。


結構式場で働いているから、日曜も仕事もあるけどなるべく休みにしてくれた。

でも瑠奈が仕事の時は、
夕方迄寝ている事が多かったし瑠奈の帰りに、
待ち合わせして出かける事も多かった。


そう考えると、
普段のメールでお互いの状況、予定を話しをしている事が多かった。

もう四年以上一緒にいるのに、
その時も、君がいなくなるまでは、
君の不満とか、不安とか、
ほんの一部しか知らなかったんだね。

知ってるつもりでいて、
気付こうともしなかった。
話す事の大切さを。

5

その後も夜空を見ながら、
ゆっくり歩いて行った。

パー子様に付き合いながら。

ゆっくり歩いたら、30分位歩いたところに屋台が見えてきた。

道路の両サイドに、長く連なって
沢山のお店があった。


やはり今日は暖かく、
浴衣姿の人も多く目立った。


「瑠奈やっと着いたよ。いっぱいお店あるじゃん。何食べる?」
と聞くと、

「リンゴ飴」と答えた。

「お前好きだね。」
と言うと、

「美味しもん。いいでしょ。」
と答えた。

いつも瑠奈は、
お祭り等に行くと、
リンゴ飴、バナナチョコと、
甘いものは欠かさなかった。

でも、二人からはまだリンゴ飴の店は見えていなかった。

その前に、俺の好きなフランクフルト屋をみつけた。


瑠奈が、
「しゅん、フランクフルトあるじゃん。食べるでしょ?」
と、
「うん、寄ろうよ。」
と言い、フランクフルト屋に行き
一本買った。


備えてあるケチャップを沢山つけて、マスタードは上から二口分の所にはつけずに、その下にはたっぷりつけた。


瑠奈は、
マスタードがあまり好きじゃなく、
ケチャップだけの所を先にたべる。
その後、
俺が食べるのが決まりになっていた。

出来上がったフランクフルトを、
瑠奈に渡すと、一口食べて
「はい、しゅん」と、
残りを渡してくれた。

俺は、
「うまい」
と言いそれを食べながら、
他のお店に視線を送っていた。

探していたのは飲み物。
歩いたらから喉が渇いていて、
ビールが飲みたかったのだ。

6

すぐに飲み物を売ったいる店を見つけた。


俺は、
「喉乾いた。ビール飲まない?」
っと言って、

瑠奈の手を引いて、飲み物屋に向かった。

中に進むに連れ、沢山の人で混んできた。

やはりカップルが多かった。


二人はゆっくりと人を避けながら、
また、道を譲りながら歩いた。


飲み物屋の前に着くと、
俺は迷わずビールを頼んだ。

「瑠奈は?」
と聞くと、

「私もビールでいいよ。」
と言うので二杯頼んだ。

ここは透明なプラスチックのコップに、ザーバーから生ビールをついで出していた。


俺は会計を済ませ、ビールを2つ受けとり1つ瑠奈に渡してその場で、
「乾杯」
をしてすぐに飲んだ。


「もう半分飲んじゃったじゃない」
と瑠奈が言うと、

「喉乾いてたんだもん。」
と言った俺に呆れた様子で、
「また、すぐに買わなきゃじゃん。」
と言った。


「多分まだ、飲み物屋さんいっぱいあるよ。それよりリンゴ飴探そう。」
と、ごまかしながら先に進んだ。

7

左右の店を見ながら歩き、食べたい店で買い物をしながら歩いた。


お好み焼き、焼きそば、
ベビーカステラを買い更に先に進んだ。

瑠奈が、
「こんなに食べたら、ブタになるね、
{きみ}どころじゃなくなるよ。」
と言ったのに対し、

「写真用に、買ったんだよ。
こんなにあると花火感出るでしょ?」
と言いごまかす様に笑った。

瑠奈は、
「ありがとう。ぺーさん」
と言い二人は先にすすんだ。

8

リンゴ飴も見つけて買った。


小さいリンゴ飴を、顔の横でもって嬉しそうに笑う瑠奈を、俺が何枚か撮った。

瑠奈は、
デジカメの液晶ディスプレイを見て、
「うん。ぶれてない。上手くなったじゃん。」
と俺を褒めた。

俺は以前は、
あまり写真に興味がなかった為、
撮るのは上手くなかった。

瑠奈に鍛えられたのだ。

9

俺は、更に2本目のビールを飲みながら、ゆっくりと歩いていた。


音がなるたび、
綺麗な夜空を眺めながら。


先に進むに連れて賑わいは増して、
より混みあっていた。

俺が、
「どこかで、ゆっくり座って見れる場所ないかな?」
と言うと

瑠奈が、
「先に進めばあるかな?でも、混んでるよね?」

10