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あめちゃん

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あめちゃん

 
寒い冬も終わり
暖かくなりはじめた5月の
とくに何もない普通の日。
 
いつもどおり
友達と朝の挨拶を交わしながら教室に入った。
 
ら、
 
いつもどおりなら
そこに存在するはずのない人の姿が
窓際の席にちょこんとあった。
 
 
 
「大倉くん、おはよ。
今日はちゃんと朝から来たんだね。」
 
なんて窓際の彼に話しかけながら
彼の隣の席に腰掛けた。
 
この間の席替えで隣同士になってから大倉くんとはなんだか仲良くなって、
(彼が昼寝しないで起きてるときは)
よく話すようになった。
 
 
「今日はなんか早く目ぇ覚めてん。」
 
のんびり言いながら
ふにゃっと笑う大倉くんの手には
黄色いキャンディ。
 
「大倉くん、
いっつもそれ食べてるね。」
 
黄色いキャンディを指差しながら
何味?と、たずねると
 
なんだか得意げに
ふふっと笑って
「はちみつ。」と、教えてくれた。
 
 
「いっぱいあるねん。」
 
ニコニコというより
ニヤニヤっていうほうが似合う笑顔で
黄色いキャンディがたくさん入った透明なビンを
あたしの目の前でちらつかせた。
 
 
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