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ACT1 龍斗

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ACT1 龍斗

星の光りも届かない街の裏側。

「ハア、ハア!!」

時は深夜。
誰もいない路地を走る少女。
助けを求める相手もそこにはいない。
少女の顔に余裕は無く、何かから追われているように見える。
彼女の後ろには誰も見えない。
ただ、暗闇があるだけだ。

「あっ!!」

不自然に倒れ込む少女。
彼女は必死に足を気にしている。
再び立ち上がり走り出す。

しばらく走ると前方に柵が現れた。
行き止まりだ。

「そ、そんな…。」

絶望に包まれる少女。
その場にしゃがみ込んだ。

ズヌゥゥ!!

彼女の影が不気味に膨らんだ。

「……!!」

言葉も無く驚く少女。

「くくっ、諦めたか?
うまそうな身体だな。」

影は人の形を取った。
その姿は人間と大差は無い。
違いがあるならばその眼が漆黒であることだろう。

「高校生がこんな時間に遊ぶからだ。
観念して喰われろ。」

化け物の口が割ける。
牙が剥き出しになり少女に襲い掛かろうとしたときだ。

「バーカ!!」

メキィ!!
化け物が一気に吹き飛んだ。
何が起きたのか?

先程まで怯え震えていた少女の蹴りが炸裂したのだ。

「こんなに上手くはまるとはね。
ホントに良い餌だなあたしは。」

スカートに着いた誇りを叩き。

「覚悟しなよ妖怪。」

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