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~小さな奴の大きなお世話~

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~小さな奴の大きなお世話~

海の底で横たわったまま
今日で何日目だろう。

僕は、只耳を澄ましていた。

遥か上の世界で、誰かが話す声を聞いていた。

…探していた。

そんな僕の様子を毎日見に来る小さな奴がいた。

奴は、海草の隙間から波に流されぬよう
大きな魚に見つからないよう
そっと顔を覗かせているのだが
この僕にすら見つかっているのだから
いつ誰の餌になってもおかしくはない。

しかしながら
おそらく向こうは見つかっていないと思っているから
気付いていないフリをしてやろう、と思っていた。

それは、今の僕の最大限の優しさと言ってもいい。
奴に対して優しさなんてものを持つ自分を不思議に思いながら
所詮子供のする事・・・

そう思いながら
やっぱり少しだけ優しい気持ちで奴を意識していた。

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