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灰かぶり娘

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灰かぶり娘

 ある王国に、それはそれは器量のよい娘がおりました。しかし、この娘の父に嫁いだ女マーガレットはひどく真っ直ぐな性格で、その几帳面さでは七主婦(*1)をすら凌ぐと言われていました。

「まあシンデレラや。お前、2ミリもタンスがずれているじゃないか。お前の目は腐っているのかい?」

「すみませんお母様」

器量のよいシンデレラも、いつの間にか掃除の間に被る埃で汚れてしまい、それを落とす間も、ましてやお風呂に入る時間もありませんでしたから、大層みっともない姿でございました。

「シンデレラや。完璧は完璧なんだよ。ああいい言葉だこと。この国の役人共ときたら自分の仕事はしないくせに私腹をこやす仕事はきっちりやるんだから」

こうなると継母、マーガレットは長くなります。シンデレラはずれたタンスの隣りで継母の統治論を聴いておりました。


*1 七主婦
 すぐれた主婦が国王付で仕えており、現在の国王付主婦の総称を言う。

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