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「見知らぬ夫婦」

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「見知らぬ夫婦」

 妻の名を呼ぶこともない夫。そして、そんな夫にずっと付き従ってきた妻。
 妻は、ただ静かにそのときを待っていた。

 最初の印象は、なんと生真面目そうな男だろう、それだけだった。
「真面目な方はいいわね」
 そう言ったのは、三年前に他界した母だっただろうか。
 その当時、私は二十歳になったばかりで、出会った数日後に夫となったその人は二十五歳だった。
 夫は潔癖で、結婚してからの毎日は、夫の靴を磨き、身支度を整え、家事に明け暮れるだけになった。

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