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その日はいつものあの子がいなかった。

遅れて来た彼女の手には包丁があった。

彼女の目はとても虚ろだった。

限りなく深く、暗黒だった。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

「こんな夜遅くに、一人で何やってんだ?こんなちっぽけな公園で」

「そっちこそ、何してるの?」

「俺か?俺は星空巡りだよ」

「?」

「色んなとこ巡ってさ、星空見てるんだ。場所によって、見える空も違ってくるんだ」

「本当?」

「俺だけかもね。で、そっちは?」

「……私、待ってるの」

「待ってる?待ってるって、誰を?」

「誰かを」

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