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追憶の扉は開けたよ。


後はあなた次第だ。








 


嵐―アラシ―


吹き荒れる雨の中

俺は雨にさらされて

追憶の扉を

そっと開いた。



窓の外を見れば雨。

雨は俺の心を沈ませる。

あの日もこんな雨の中で、

追憶の嵐に嵌ってく。



忘れたい、でも忘れちゃいけない。

そんなしがらみに捕らわれて、

前に踏み出せない俺は

嵐の中の木の葉のよう。

向き合いたい、でも素直になれない。

真っ直ぐに自分と向き合いたくて、

矛盾の嵐をさ迷って、

追憶の嵐は消えてゆく。



雨は俺を洗い流すのに

醜い感情(キモチ)は洗い流してくれない。

あの幸せをもう一度掴みたくて、

俺はそっと手を伸ばす。



空を切ったその手には、

虚無感が溢れてて、

分かっていたのに

涙が出てきそうになった。



掴みたい、でも掴めない。

追憶の扉に手を伸ばす。

1mmでも長く伸ばそうとしても

扉を掴むことはできなくて、

気付いたら追憶の嵐に嵌ってた。

追憶の鍵を、握りしめ―。



storm storm storm

嵐が吹き荒れる

wind wind wind

風が吹き抜けた。

catch catch catch

幸せを掴みたくて

run run run

嵐の中を駆け抜けた。



嵐が去ったら

自分の心と向き合おう。

だからそれまでは、

追憶に沈ませて。



向き合いたい、でも素直になれない。

それは自分の心が弱いから。

俺も嵐のように強くなろう。

あぁ、あの日も、

こんな雨の日だった。





 

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