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幻の左目

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幻の左目

 …昔は、ホントに 一緒だったわ…




「…松陽先生」



 墓石の前に しゃがみ、一つの点を見つめるように 思いを馳せる。

 切なげな表情を見せ、誠意に溢れる。

 柔らかな風が 髪をなびかせながら、命日を 慈しむ。



「……っ…」



 まだ線香の火を点けていない事 に 気付き、我に返る。

 ふわりと頭を上げ、普段 煙管(キセル)を焚くマッチ を 手に取り…

 しばらく眺めて、取り出した一本を 口で火を灯す。



 「…フゥッっ…」



 未だに開放された心 は、無気力にも させる。

 …思い出す毎日には、必ず 松陽が入り交じっていた。

 『この煙で、己の気持ちまでを浄化させられない だろうか…』


 …幾度も 考えた―― (台詞-セリフ-)

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