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「だー!そこじゃねぇよ!」


「じゃぁどこ!?」


「もっと右!あ!後ろ敵来てるって!」


「わーもう無理!」


「……あーぁ、はい 終わり」


俺はゲーム機のコントローラーを床に落とした。


「だって……あんなに敵に囲まれたら無理だもん」


「だからお前にゲームは向いてないの。分かったらさっさと帰れって」


「将ちゃんだってそんなに上手くないくせに!」


「いて!何すんだよ!」


夏希のパンチが俺のみぞおちに直撃した。

ベットに寝転がっていた俺は起き上がり 夏希の首に腕を回して締めてやった。


「い、痛いばか!女の子に何すんのよ!」


「女?んなのどこにいるんだよ。女ってのはな、こういう巨乳なお姉さんを言うんだよ!」


俺は自分のベッドの上で開いたままの雑誌を指差した。

そこには今一押しのグラビアアイドルの水着姿の写真があった。


「この変態巨乳好き!あんたなんてもう……」


「……もう?なんだよ」


得意の猫パンチが飛んでくるかと思って構えていたら

夏希の動きは止まって 動かなくなっていた。


「なんでもない。帰る」


「おーじゃぁな」


夏希は俺の顔を見る事なく部屋から出ていった。

なんだあいつ

変な奴だな。



俺は夏希が家の階段を下りて、母ちゃんに挨拶して帰っていく音を静かに聞いていた。

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