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プロローグ

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プロローグ

 それは、まだ俺が中1だった頃の話。


 家族会議での討論の末、携帯電話を買ってもらえる事になり、近くのデパートに母親と一緒に行ったときの事だった。


 ……その時の俺は、まだまだ可愛さもあるガキで、携帯電話を買ってもらえる事が嬉しくて嬉しくて、有頂天になっていたんだと思う。


 携帯電話売り場の近くはゲームコーナーの近くにあって、小さなガキの歓声とゲームの音が鳴り響いていた。


 だけど俺はそれも気にならず、目の前に置かれた携帯電話に夢中になっていた。


 どの機種がいいのか、見た目や機能。そこにあるのは未知の機械で、それが自分のものになると思っただけで心は弾んだ。


 ……だけど。


 そんな俺の楽しみに水を指したヤツがいた。


 ドン、という大きな音が俺の後ろで聞こえて、目の前の携帯電話に夢中だった俺もさすがに我に帰った。


 振り返ってみると、そこは受付のカウンター。制服を着こなした受付のお姉さんが、目の前にいる男を相手にひきつった笑みを浮かべていた。

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