/ 8ページ

Tabasco イン・マイ・ライフ

(1/8ページ)

Tabasco イン・マイ・ライフ

「凄いマンションに住んでるのね!」


茶色に染めた髪を揺らしながら、彼女は高層マンションを見上げた。


その隣で、知幸は優しく微笑んだ。


「大したことないよ。それより、君にプレゼントを用意してあるんだ。」


そう言うと、うっとりしている彼女の肩を抱いて、知幸はマンションのエントランスをくぐった。


30歳になる彼は、医者でイケメン、高層マンションに住み、外車を乗り回している独身である。


それだけで誘われればついてくる女性は大勢いた。


そんな彼が選ぶ女性には、これといって好みの共通点はない。


ただ、マンションに一度連れ込まれた女性は、二度と彼と付き合うことはなかった。

エレベーターで最上階に上がり、ドアを開ける。


「さあ、どうぞ。」


「わぁ・・・っ」


彼女は、目に飛び込んできた『色』に驚きの声をあげた。


オレンジ。


夕陽のような見事なオレンジ。


そんな色で室内は統一されていた。


「すごい・・・これって夕陽をモチーフにしているんでしょ?」


興奮している彼女に、知幸は微笑んだだけで答えなかった。


彼女のコートを受け取り、広いリビングへ案内する。


「プレゼントを持ってくるから待っててくれる?」


「ええ。もちろん。」


ベランダからの眺めに気をとられていた彼女は、彼を見ずに返事をした。


知幸は隣の部屋に入ると、紙袋を手に現れた。

/ 8ページ

Tabasco イン・マイ・ライフ

(2/8ページ)

みんなが送ったスター数

127

この作品にスターを送ろう!

明日のスターも待ってます!
(1作品につき1日1回 押せます)

新着ピックアップ

急上昇ランキング|