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ありきたりな日常

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ありきたりな日常














ボクは、オタクだ。


朝、学校に行くと、すかさず
カバンからPSPを取り出す。

そして始めるのは、
ギャルゲーかRPG。

授業と授業の間の休み時間も
ずっとゲームをしている。

学校ではゲーマーなボクだが、
家に帰るとPSPを手放し、
即座にP.C.を開く。

何をするかというと、
みんなの予想通りアニメ鑑賞だ。

帰宅直後からアニメ鑑賞、
そして深夜になるとまた
ゲーマーなボクに戻る。






これがボク、桂木侑希だ。

今日もまた、
いつもと変わらない水曜日。

2時間目と3時間目の間の休み時間。
ボクはいつも通りゲームをしている。
もちろん、ヘッドフォン付きだ。

3時間目は体育だ。
だから皆は着替えをしている。

ボクはゲームをしている。

[おい、シャナ。次の時間、体育だぞ。
着替えなくていいのか?]

シャナとはボクのあだ名だ。

当然、ヘッドフォンをしているボクには
その声は聞こえていない。

[おーいもしもーし。シャナー。]

彼はあきれたのか、
ボクのヘッドフォンを
無理やりとってもう一回繰り返した。

[次の時間体育だぞー。
着替えなくていいのか?]

ボクは多少イライラしながら、

[大丈夫だ。問題ない。
次のセーブポイントまでまて。]

と言った。

いま声をかけてきたのは、
クラスメイトの高橋克典。
通称かっちゃん。

まあボクは克典と呼んでいるがな。

[んなこと言ってないでさ、
もうチャイム鳴るぜ?]

しつこくボクを急かす。

めんどくさ。

しょうがなく、ボクは途中で
セーブをし、着替えた。

着替え終わると同時に
チャイムが鳴った。

授業の始まりのチャイムだ。

当然遅刻。

ボクと克典は走って階段を下った。

体育は校庭で授業をする。
そこまで走る。

オタクでゲーマーのボクにとって、
これほど疲れることはない。

二階まで降りたとこだろう。

ボクは諦めて、克典を見送った。

そこから徒歩で校庭へ向かった。

校庭へ着くと、朝より空が黒く、
まるでシャープペンシルの芯で
埋め尽くされているような感じだった。

気味が悪い。

ふと気がつくと、
授業をしているはずの
ボクのクラスの生徒が見当たらない。

体育館の可能性も考えたが、
体育はいつも校庭だ。

じゃあ何で皆いないんだ?

ボクは少し怖くなって、
しばらくの間、
その場から動くことが出来なかった。

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