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Prologue

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 立ち止まって見上げた空は吸い込まれるような蒼だった。

 雲一つない空。

 風すら吹いてない。

 聞こえるのは自分の呼吸だけ。

 そのままずっと見上げていたい衝動に駆られるが、頭を振り思考を切り替える。

 周りは砂だらけの乾いた大地が見渡す限り続いている。まるで世界には自分しか居いのではないかと錯覚してしまいそうになるような光景だ。
 そんな景色でも一日中見ていれば、ただただ殺風景なだけで気が滅入ってくる。
 頭に装着している防塵マスクの下でため息を吐きながら、胸ポケットに手を伸ばす。胸ポケットより手帳ぐらいの大きさの携帯用の電子端末を取り出し電源を入れた。
 起動された端末には幾つかの項目が表示され、その中のマップ機能を選び現在位置を確認した。 

「ランデブーポイントまでもうすこしだな。」

 マップ上にマークされた目標地点と現在位置を見比べながら、距離を確認した。目的地まではこのまま行けば2時間くらいで到着するだろう。指定された時間までには十分な余裕をもって到着できそうだ。
 端末をしまい首から提げていたカーボン製のライフルを持ちなおし再び歩みを進める。
 
 思えば今回の依頼は最初からトラブル続きだった。

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