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プロローグ

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プロローグ

 その日は、朝から何かおかしかった。

 信吾は毎朝の日課であるコーヒーを飲みながらテレビを見ていた。すると突然、テレビの内容が変わった。そのコーナーが終了したわけでもないのに、だ。放送事故かとも思ったが、訂正もなく番組は続いていく。テレビもいい加減な物だなと思っていると、半分以上あったと思っていたコーヒーが気がつくとなくなっていた。寝ぼけていたのだろうと思い、特に気にもせず会社に向かった。

 電車で会社に向かうと何人かの人間が俺を見て不思議そうな顔をする。そのとき同期の鈴木が声をかけてきた。

「おす! 佐藤。今日は自転車じゃないんだな」
「いつの話だよ? もうそんな体力ねーよ」
「お? そうか? 昨日は自転車だったと思ったけどな?」
「なに言ってんだ? 電車だよ」
「ま、いいや。じゃ後でな」
「ん? 後でなんかあったっけ?」

 鈴木は返事も聞かずに行ってしまった。仕方なく仕事場へ向うと一人の男性社員とすれ違いになる。

(あれ? 誰だっけ?なんか見たことあるけど?)

そんなことを思いながら自分のデスクに向かう。するとここでも周りが奇異の目でシンゴを見てくる。

(何だ? 変な格好でもしてるかな?)

 椅子に座り仕事を始めようとすると、急な眩暈に襲われる。眩暈は治まらず、酷くなって行くので医務室に向かうことにした。医務室は救急箱の中に市販の薬が何点かあるのと、ベッドが一つあるだけの簡単な物だが、横になれば楽になるだろうと壁に手をつきながらも何とか医務室の前までたどり着く。しかし、視界が歪み立っていられなくなる。信吾はそこで意識を失ってしまった。

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