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第2話

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第2話

《私立探偵》
午後4:00 30代前半の男が本町交差点の「ムーンライトカフェ」という名のコーヒー店に入っていった。2年ほど前から急に店舗を増したコーヒー専門店。オフィス街に行けばよく見かける店だ。ガラス張りの店の外には歩道に沿ってテーブルと椅子がきれいに並べられている、いわゆるオープンカフェ、ビジネスマン、OLを中心に賑わっている。少々うるさいともいえる店内、この日もオフィス街には似つかわしくない主婦の4人グループが賑やかに話をしている。そのうちの一人は、相槌を打ちながらも携帯電話を片手にメールでもやっているのか指の動きもせわしない。
「へえー最近の主婦は話をしながらメールもやるのか、これじゃ女子高生と変わらないな。」
モバイルやノートパソコンを広げ難しい顔をしたビジネスマンも1人2人ではない。広い店内、セルフサービス、アイスコーヒーを頼み、人を避けるように抜け街路樹の見える外の席に座り。中のほうが涼しいがムーライトカフェは店内禁煙だ。
男の職業は私立探偵、もう7月を過ぎ白のワイシャツ、クリーム色のスーツにノーネクタイ黒淵のメガネを掛けていた、コーヒーを飲んで一息つくとノートを取り出す、テーブルに広げられたノートに目を落とし何かぶつぶつとつぶやいては、ペンを片手に空を見上げて考えに耽ったりしていた。
携帯やモバイル、パソコンなどを使っている店内の他の客とは全く対照的でひとりだけドロップアウトしたように見えてしまう。男前と言えなくも無いが若いころから根無し草、束縛されるのが嫌いで、もてないわけではないがどんな女性ともあまり長続きしない。大学を卒業した後コンピューター会社に勤めたが、そんな性格の為かせっかく勤めた会社も半年で辞めてしまった。

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