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第一話 イブ

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第一話 イブ


クラスメイトは、わたしのことを「イブ」と呼ぶ。

理由は、わたしの名字が指宿(いぶすき)だから。

わたしはそのあだ名が気に入っていた。

下の名前はなんだかダサくて、好きになれなかった。

わたしは今の生活を気に入っている。

クラスメイトの女子はアイドルの話をしたり、隣のクラスの男子の話をしたり、流行りの服の話をしたり、

いつの時代も変わらない話題で時折黄色い歓声を咲かせている。

そんな日常を気に入っている。

わたしには目標がある。

この高校で勉学に勤しみ、やがて大学に進学して教員免許を取得する。

そして小学校の教師になること。

それが夢ではなく目標と表現するほどの決意だった。

わたしにも過去がある。

小学生のころ軽いイジメを受けていた。

高校生……16歳になった今なら、何故それが起きたのかがわかる。

わたしの家庭は引っ越しが多かった。

小学2年生のとき、埼玉県から石川県に引っ越すことになり学校を移った。

たまらなく寂しかった反面、子供心でも早く友達を見つけ、親を安心させたいという気持ちが芽生えていた。

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