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人間は皆平等じゃない。生まれたその瞬間から不平等なのだ。
勘違いしないで欲しいのは僕が言いたいのはよくある性差別や学歴差別のような社会的に平等かどうかといった話ではないということだ。
一個人は平等ではない。頭がいいのに運動ができないとか、鼻が高いのに出っ歯だとか、個人が既に平等ではない。良い所と悪い所が、同じ身体の中で共存しているのだ。
「ねぇ……次はどこなの?」
ユリナは机の上に置いてある右腕を、五本の指でゆっくりと撫で回す。
「左足だよ……もうすぐだね」
僕は解体室へと入る。中には両手足を縛っておいた女子高生が一人、睡眠薬の効果で眠っている。これで六人目だ。後ろ手で部屋の扉を閉める。
「さてと……」
女子高生が着ているブレザーの内ポケットに右手を滑り込ませる。思ったとおり、生徒手帳が入っていた。
「君の名前は今日から〝ユリナの左足〟だ」
生徒手帳の氏名をそう書き換えた。これはもう君のではないのだ。スカートを捲り上げて左太腿の根元辺りにマーカーで赤色の線を引く。ぐるりと一周、丁寧に。目印を。

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