/ 100ページ

第1章

(1/100ページ)

第1章

 〇 自宅 (深夜)


 カチカチ


「あっ! やばいこのままじゃ!!」


 ゲームの画面を見ながら、つい独りごとを口にする。


 “待てぇ!!”


「おぉ! 看護婦が!!」


 白衣天使とは形容しがたい血だらけの看護婦が“ゲーム内”の俺を病内で追い詰めていく。少なくとも、検診から逃げている訳じゃない。違う意味で退院させられそうだから、逃げているのだ。


 ガタン!!


「ひぃ!!!」


 “俺の部屋”の電気スタンドが倒れる。勿論、風もないのに倒れた…そ、そうだよな…それくらいは起きても…別におかしくは…


 “あぁぁぁぁぁ!!!!”


「もうすぐゴール地点!!」


 ガタガタガタ! 窓が異常に揺れる。動じるな!今ここでミスる訳には…!


 カチ!


「よし!! 着いた!!」


 ??????♪
 クリアと共にエンドロールが流れ始める。


「ふぅ……」


 ドサ…そのまま床に倒れる。


「あぁ?、怖かった。しかも今までのやつよりも…“強烈”だったな…」


 勿論、内容の話ではない。もっと重要なことについてだ。


「……結構かかったが…もうクリアか…」


 スッ…体を起こす。


「連絡しておかないとな」



〇 ゲームショップ 陰(翌日)


“ゲーム1000円セール”


「………」


 ガサガサ


 こんな風に積み上げられたゲームを漁るのは小学校以来の感覚だ。


「大智君」


 聞きなれた声に俺は手を止めた。


「やぁ」


「あっ、どうも」


 そこにいたのは、ゲームショップ陰の店長だった。確か名前は、杉本努(すぎもと つとむ)さんだ。


「久しぶりだね。少し前に来てからパッタリだったから」


「あははは、すいません」


「僕はてっきり“連れていかれちゃった”かと思ったよ。はははは」


 努さんは冗談のように笑うが、それはあながち間違っていない気がした。


「そうですね、少し危なかったです」


「はははは、もう変な冗談はよしてよ」


「…はははは」


 とりあえず、愛想笑いだけで合わせることにした。


「それでどうだった?」


「え?」


「えじゃないよ! ゲームの感想だよ!」


「ゲームって…」


 俺はここで買ったゲームを思い出す。


「えっと…名前は…呪…病院…何とか…」


「呪鬼降臨廃病院!!」


 あぁそれだ。と思いつつも毎回ホラーゲームのタイトルは謎過ぎると疑問を感じる。


「やっぱり何か起きたかい!?」

/ 100ページ

第1章

(2/100ページ)

みんなが送ったスター数

0

この作品にスターを送ろう!

明日のスターも待ってます!
(1作品につき1日1回 押せます)

新着ピックアップ

急上昇ランキング|ホラー