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雪の檻

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雪の檻

 異邦人対策局。別の次元から来訪する人ならざる者を発見し、時には排除する特務機関である。その存在は一部の政府高官にしか知られていない。

 「お前が私の制止を聞かずに部屋に突っ込むからこうなったのだが?」
 少しイラついた声で相棒の河内与羽(かわうち・よはね)が言った。

 俺、浦凪唯史(うらなぎ・ただふみ)には弁解の言葉がない。雪の季節に現れるただのスノーマンだと思って油断し、敵が用意した隔離部屋に閉じ込められたからだ。入ってきた襖を開けると一面の銀世界。窓から脱出しようと思ったがどうやっても開かなかった。

 「掘り炬燵と火鉢で暖は取れるけど、動きようがねぇよなぁ」
 「それより、お前は男物で私が女物なのが気にくわん。私も男なんだがな」
 俺達は部屋に入ったとたん和装になっていた。




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