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0日目 始まり

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0日目 始まり

あの日。


あの、大雨の夜。


君に出会った。


この奇跡を


僕は一生忘れないだろう。



12月19日

僕は、仁和 藍(にんな あい)。高校一年生、15歳。

僕はこの春に、名門、私立星宮学園に入学した。この学校はいわゆる、お坊っちゃま、お嬢様が通う学校だ。

僕の父は銀行員。母は保育士。この学校ではほとんどが御曹司だったり、社長令嬢だったり、有名な財閥だったりする中、珍しい普通の家庭。

まぁ、色々あってこの学校に入学したんだけど…

毎日のように行われるお茶会、何メートルあるのかもわからないようなリムジンや外車の送り迎え、当たり前のようなブランド物の時計、おせち料理のようなお弁当にもやっと慣れてきた。

そんな僕のただ1人の友人、長岡 郡(ながおか こおり)も一般家庭で育った。

長岡とは、入学式のときに、周りはみんな車での送り迎えばっかりで、自分と同じ電車で来た人を探していたら誰かがパスケースを落として、それを拾った。その持ち主が長岡だった。

そこから長岡とは意気投合して、今では1番の親友になっている。

長岡とは出席番号も近く、何かと一緒になることが多かった。


そして今日も一日が始まる ー

藍「長岡~おはよう。」

長岡「おー仁和。おはよ~。」

僕と長岡はいつも通り、駅のホームで待ち合わせをした。

そして、僕達は電車に乗って学校に向かった。


長岡「…今日も車凄いな。」

藍「だね…でもまぁ、今日はヘリいないし、ラッキーじゃない?」

長岡「確かにな。」

週に3回は誰かが自家用ヘリで学校に来る。そうすると、風は凄いし、音はうるさいしで…

だから、今日はラッキーだ。

と、思った矢先にヘリが1台…

藍「…誰のだろうね。」

長岡「あ~。たぶん宇治上だ…ヘリに宇治上グループって書いてある。」

そのヘリは騒々しい音を立てて屋上に降りた。そのヘリから降りてきた男。宇治上 湊(うじがみ みなと)は、有名な宇治上グループの1人息子だ。

容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群の宇治上は表上は何の欠点も無い天才少年だけど、裏は1年生でありながら、この学校で1番の権力者だ。

だから、生徒はもちろん、先生でさえ、誰1人宇治上には逆らえない。

まず、僕なんか話したことも無い。まぁ、話したく無いけど…




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