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始まり

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どうして、こんな事になったんだっけ?


「……っん……やっ……」

見つめられて、
キス、されて、

「可愛いなぁ……もっと、声、聞かせてよ」

そしたらいつの間にか、ベッドの上に押し倒されて――

「ダメ……っそこ……っ」

唇、首筋、胸元……
どんどん下へと下がっていく、彼の口付け……

「駄目じゃないでしょ?そんな表情されて言われても、説得力ないよ」

そして、

「やっ……!お願い……やめ……っ」

「止めないよ?っていうか、ここまでしといて止められる訳ないの、分かるでしょ?」

「やっ……ん!」

強引な彼のペースに流され、



この夜私達は、一線を越えてしまったのだ。









「ん……」

カーテンから差し込む陽の光。
目を覚ました私は眩しさに思わず顔をしかめる。

「目、覚めた?」

「!」

そんな私に向かって掛けられた声に驚き、声のした方に思い切り顔を向ける。

すると、

「え……山下くん……?」

すぐ横に同じ会社の後輩、山下くんが居た。

同じベッドの上で、
しかも、お互い服を着ていない……。

「え……嘘……」

もはや言い逃れの出来ないこの状況に、私の頭は混乱していた。

「先輩、昨日の夜の事、覚えてないんですか?」

焦る私に山下くんがそう尋ねてくる。

「……えっと……その…………うん……」

“昨日の夜の事”を何も覚えていない私は必死に記憶を辿ってみた。



そういえば、昨日は仕事の後、会社の飲み会があった。

同僚達と愚痴を言い合いながら楽しく飲んで、だんだんペースが上がっていって――

「昨日先輩、飲み過ぎて潰れちゃったんですよ」

私が記憶を辿っているさなか、彼は冷静に説明を始めた。


山下くんの話によれば、酔い潰れた私は全く起きる気配もなく、幹事だった山下くんが介抱してくれたらしい。


と、それは分かった。
酔い潰れたのは私の不注意だし、介抱してもらったことは勿論、感謝すべき事。


でも――

だからって……どうして、こんな状況に!?

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