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未来

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未来

 中央アジアに位置するエストラント王国の首都アメジスト市は、深夜に侵入した正体不明の兵士の一団の攻撃にさらされていた。

 迷彩戦闘服をまとった一個小隊規模の三二名の兵士が、王宮の二キロ手前まで接近していた。巡視中の警察官がこれを王宮に続く十字路で発見。警察との間で銃撃戦が始まった。

 ノイズに交じり、無線での交信が開始される。

 「作戦変更。雪の嵐作戦」

 司令部からの通信だった。

 作戦開始の合図の通信を傍受した。

 その直後から無線通信が立て続けに入る。

 「本部より通達、作戦変更。

 変更認証番号、一〇七三二(ヒトマルナサンフタ)。雪の嵐。認証番号確認。第二号作戦発動承認。コールサイン、スノーストリーム」

 「本部より入電。オペレーションは、第一号作戦のスノーバードから第二号作戦、スノーストリームに変更」

警察が応援を呼ぶと、国境付近で待機していた装甲車、戦車、自走砲が越境を開始。

先陣を切って戦車がまい進する。ロシア製のT七二戦車が砲身を右側に旋回させた。

国境にある出入国管理所に戦車砲を発射。爆発音をとどろかせ、国境警備隊の詰め所が崩壊する。ゲートの通行規制バーを折る。


 鉄柱を組んで作った三角柱型の車止めに乗り上げ踏み倒す。新雪にキャタピラーの車輪痕をつけ、一糸乱れのない車列で首都になだれ込む。兵士が次々と装甲車を下車。市街地戦闘に発展。先行して侵入した一個小隊に加勢する。

 謎の兵士の一団は、人間、魔族、アンドロイドの混成部隊。

 人間に至っては特殊な能力を保持している者も参加していた。

 一〇年前から世界各地で、人間に摩訶不思議な能力を使う者が現れる。また、人工知能の発展と技術改革により、人型のロボットが世間で活動するようになっていた。

一方、エストラント王国側も、陸軍を投入して応戦を開始した。この国の住人は特殊能力を保有する者が多数いる。

小銃やけん銃の乾いた射撃音や、戦車砲と自走砲の砲撃音に、砲弾が弾着した爆発音が大気を揺るがす。

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