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プロローグ

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プロローグ

 北朝鮮のアメリカへの宣戦布告なしのミサイル攻撃をきっかけに第三次世界大戦が勃発したのは、今から二十年ほど前の話である。

 アメリカへの協力を示したドイツ・フランスと、非協力を主張したイギリスとの対立をはじめ、戦争はアジア・アメリカ・ヨーロッパ全域をも巻き込むかつてない大混乱となった。



 中国・ロシアが北朝鮮側につき核兵器の使用協定を結んだことにより、アメリカ側も核兵器による反撃を行なった。

 日本はアメリカに協力する国の中でも最も北朝鮮に近かったことから、大量の核爆弾が投下され、国民の大半が被爆した。



 戦地とならなかった中南米やアフリカでも、急設された核兵器製造施設での事故が多発し、甚大な死者が出た。

 各国が人命より武力を優先させた結果である。被害がほとんどなかったのは、鎖国を決め込んだオセアニア諸国くらいのものだろう。


 戦争はアメリカ側優位に進んだが、最終的にはアメリカ軍を巻き込んだ北朝鮮の自爆により、なし崩し的に終結した。

 アメリカからの報告によれば、北朝鮮は国家機密に関する書類やデータを文字通り焼却したらしい。



 十年にも渡る戦争の影響で、世界人口は十億人にまで減少した。

 各国は戦争終結後、国の立て直しを最優先させた。十年など、あっという間に過ぎた。



 日本の人口は四千万人となり、さらに被爆により未だ社会復帰が困難な者も多い。

 さらに元北朝鮮や中国からたくさんの難民が流れてきたことによる治安の悪化も甚だしい。



 そんな中、人類は新たな危機に陥ろうとしていた――。

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