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始まり

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始まり

春。
寒い冬が終わって暖かくなり、色々なものが動き出す。虫嫌いな私としては、そういうものが動き出すのは嫌だけど。新入生新社会人とかは、見ていて楽しい。そんな私も今日から高校生です。
入学式が終わった午後。
春のピンクに包まれながら公園に座っていた。
趣味は写真を撮ること。
スマホのカメラを好きな景色に向ける。
本当は一眼レフとかを使いたいけど、そんなお金はない。高校生はバイトが出来るので、バイト代でいいカメラを買おうと思う。それまでの辛抱。と言っても、最近の技術は発達している。こんなに軽くて小さいスマホでも結構いい写真が撮れる。これからの時代の進歩が怖い。想像出来ない。想像出来ないと言っておきながら、実際その時になったら何も考えずに受け入れるんだと思う。人間そんなもんだ。
「あっ」
私の目の前に美しいものが映た。
ものと言ったのは訂正しょう少年。
美しい少年が見えた。
思わず声を出してしまった。恥ずかしい。
私は無意識にカメラのレンズを向ける。
「カシャ」
シャッターを押してしまった。
音が公演中に響く。
ここでやっと、公園に自分とその少年しか居ないことに気がつく。
まだ日が出ているのに2人しかいない公園。
静か。と言うより神秘的に感じた。
何か魔法を使って周りの人を消してるようで、見えない何かがあるように感じた。
ここは少し住宅街から外れていて、周りは森や神社しかなく、人がいる方が珍しいくらいだった。
さっきの感動を返して欲しい。
「シャッターの音」
美しい少年の声だろうか。
声が聞こえた。微かに彼の口が動いてるのを確認したので、合っていると思う。
私は何も言えなくなる。盗撮したのがバレたのか。でも、景色とっていたと言えば誤魔化せると言い訳を考えてしまう。
「僕の事、撮りました…?」
やはり、バレていたようだ。さっき考えた言い訳を言おうと迷ったけども、何故か気が引けてしまった。
「ごめんなさい…」
質問は、YesかNoなのに対して謝ってしまう。
この状況で謝ったらYesという意味になるだろ。
「なんで、僕の事撮ったの?」
素直に美しかったからですと言うべき何だろうか。
初めてあった人に写真を撮られて、理由を聞いたら美しがったからと言われる。考えてみたが、怖い。
やめておこう。なら、どう答える。
私が何も言えずにいると少年は笑いながら口を開いて話す。

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