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誰かの記憶

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誰かの記憶

元気な赤ん坊の泣き声。

ああ、産まれた。
そう思った私は急いで部屋へと入る。

母親に抱かれているその子はとても小さかった。

「あらあら、泣いているの?」

そう言われて自分が涙を流していることに気づく。
何回経験しても、これを見て泣かずにいられるわけがないだろうと思いながらも泣き続ける。

嬉しさ半分、悲しさ半分だ。

この時代に産まれてしまった可哀想な子。
泣き止んだその子は父親にそっくりな目元で私に笑いかける。

死に損なった自分に出来ることは彼らを守ることぐらいだ。

私は赤ん坊の手を握り固く誓う。

ー必ず戦争を終わらせて、貴方に幸福な未来を

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