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#1 prologue

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#1 prologue

世界は二つに分かれている。

人間界と神界。
人間の住む世界と、神々が住む世界。

この二つの世界が繋がることは無い。


しかし数千年に一度だけ、繋がることがある。


それは神界の王が変わる時。

神界の王は、即位前に必ず人間界を視察しなければならないからだ。

雲の渦が開き、光が満ち溢れ、神が舞い降りる。

そして神界の次期王は、妃となる人物を探すのだ。

天空神アオは空を眺めていた。

「アオ様、明日から人間界へ行かれるそうで」

アオは家臣を一瞥して、また空を眺めた。

「ああ、そうだ」
「妃を探されるんだとか」
「そうだ」
「それは楽しみでございますね」

家臣は嬉しそうに言った。しかし沈黙が流れる。アオは面倒くさそうに口を開いた。

「興味がない」

これには家臣も絶句している。アオは口の端を釣り上げた。

「そなたが代わりに行くか?」
「そんな、滅相もございません」

人間界に興味がない。妃選びにはもっと興味がない。

「なあ、神界の女神たちは美しいのに、何故人間を妃にせねばならぬのだ?」
「そういう決まりでございます。アン様も人間界から嫁いでこられましたから」

アン、というのはアオの母だ。人間界ではただの人間であった母も、今では王妃だ。

「母上は美しいから良いのだ」
「アオ様は美しいものがお好きですか?」
「さあな」

アオは立ち上がった。

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