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ピアス

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ピアス

「話がある」と呼び出され、カフェに連れてこられた。
テーブルには、頼んだコーヒーと、ピアスの片割れが置いてある。
このピアスは、去年のクリスマスの時期に、
あるブランドの限定品として売られていたものだ。
これが浮気の証拠だ、と彼が言う。私は、両耳の髪をかき上げる。ピアスは揃っていた。
「ごめん」と彼が言う。「しょうがないわよ」と私は答えた。

今日、このピアスをしてきて正解だった。テーブルの上のピアスも、本当は私の物だ。
数週間前に無くしてしまって、随分探したが見つからなかった。
そこへ彼からの深刻な電話である。
こんな事もあろうかと、今日は同じ物を持っている友人に、
無理を言って貸してもらったのだ。
よりによって、彼の友人――私の浮気相手の家で見つかるとは。
さて、目の前のピアスをどうやって回収するか、私は考えを巡らせた。

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