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序章

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序章

少女は、雪のように白い手足を、
小さく、小さく折り畳むようにして部屋の片隅にうずくまっていた。
自分の手はもっと日に焼けていた気がする。

ハラリ

緩やかに肩にかかっていた黒髪が少女の微かな動きに応えて僅かに胸元へ落ちた。
自分の髪はこんなに長かったろうか。
答えのない問い。
遠く聞こえる鳥の声と、僅かに差し込む陽光だけが時の変化を彼女に伝えていた。
少女は虚ろな視線を部屋に投げかける。
小さな、本当に小さな小窓。
そして薄闇に輪郭を刻む扉。
この部屋にはそれしか無かった。
部屋を満たすのは、
薄闇と少女、後は倦怠だろうか。
その変化に乏しい空間に、
明確な変化が訪れる。

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