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赤い服着た女の子

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赤い服着た女の子

異人さんに連れられていってしまったりはしません

「勝者、青コーナー三影しるし!」
 
私は真っ直ぐ前方へ突き出していた右腕を、高々と空へと突き上げた。
 
観客席が設えられただけの屋外グラウンドからは、澄んだ青い空がよく見える。
 
更に大きくなる歓声。
あぁ、今の私ってドラかっこいい!!
 
心の中で、口が裂ける程にたにたと笑いながらも顔には出さない。
 
今死闘を制したという疲労感と清々しさが溢れ出ている素敵な笑顔で観客に手を振る。
 
よしっ、更にかっこよくなるか私。
 
私の正拳突きによって三メートル程吹っ飛んでいる女の傍らまで歩いていき座る。

 
こいつはクリス、クリスティーナ・シャバトウ、ようするにただのクリスだ。
自慢の金髪も今はグラウンドの土にまみれて台なしになってる、ザマァミロ。
 



「いい試合だったわねクリス、貴女の後回し蹴りがあたってたら危なかったわ。でも良かった、秋に負けちゃってからね、私頑張ったんだから」
 
勿論クリスには聞こえてない、秋の雪辱を込めて全力で顔面に入れてやったんだ、すぐに意識は戻らない。
 
これは観客に聞かせるためだけに言っている!ちゃんと集音マイクで拾ってよ~。

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