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予感

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予感

ドアの外は結構寒かった。          「やっぱり朝は寒いな…昼には気温上がるってニュースで言ってたけど………やっぱりジャンパー着よ」 
玄関に掛けてあるジャンパーを取ってドアを閉めた。アパートの階段をタンタンとリズムよく降りて、自転車で大学へ向かった。
「おや、雄ちゃんおはよう」
「おっと、おはよーおじいちゃん」
            雄ちゃんと呼ばれ、慕われているこの青年の名前は森田雄平。東京の大学に合格し、北海道から上京してきたごく普通の青年。都会の生活もそろそろ四年目、今ではすっかり垢抜けている。
  アパートから自転車で15分、そこに雄平の通う大学があった。雄平は文学部、大学のはじっこにその学部はあった。
「なんで…文学部…は………遠い……の…かなぁ……」上り坂で息を切らして雄平は言った。別に学部はどこでもよかったから近いとこにすればよかったな。そんな事を考えていた時、後ろから聞き慣れた声がした。
「待て待て~、雄平!」幼なじみの康、吉永 康だった。
「このくらいの坂で息が切れるなんて、体がなってねえなあ」
「うるさいな。バスケ馬鹿のお前と一緒にすんな」
康はバスケサークル、それも結構本格的なサークルに入ってるもんだから結構体力はある。康は文学部の隣にある理学部。
「じゃ、ここで」
「あ、待てよ雄平。今日さ、お前んち行っていいか?久しぶりに徹夜でファミコンでもして昔話しようぜ」
「レポート締め切り近いんだけど……まあいっか。来なよ」
「よしっ、じゃあまたあとでな」銀杏並木で二人は分かれた。

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