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空への子守唄

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空への子守唄

「─────青ってね、人に癒しを与える力が有るんだよ。
──────白ってね、人を落ち着かせる力が有るんだよ。
──────黒ってね、人を恐く変えてしまう力が有るんだよ。」
 
 
 
心地好い、心の安らぐ子守唄だった。
いつだっただろうか。
この唄を初めて聴いたのは。
いつ頃からだっただろうか。
この唄を口ずさむようになったのは。
 
きっとまだ1にもなってない頃からだったかな
なかなか寝つかない、まだ幼かった自分に唄ってくれていた子守唄。
 
 
 

母は毎日、なかなか寝つかなかった僕に子守唄を唄ってくれていた。
僕は心地好い子守唄に耐えきれず、いつも途中で寝てしまっていた。
だから子守唄を最後まで聴いたことがなかった。
 
いつしか僕は、いつか絶対最後まで寝ないで聴いてやる!と思いはじめていた。
 
 
 
僕が4、5になった頃も、相変わらず母は子守唄を唄ってくれていた。
しかし僕は相変わらず最後まで子守唄を聴けずに寝入ってしまっていたようだ。
 
 
この日が
子守唄を聴ける最後の夜だとも知らずに。

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