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“第1章”松田家の日常

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“第1章”松田家の日常

4月6日、目覚ましをかけて就寝。

…真っ赤な夕日、目の前に一人の少女、浴びる罵声。
……これは夢??少女の口が動きこう一言、


「さようなら。」

ジリリリリリ……ガン。
寝起きのせいもあって目覚ましを乱暴に止める。

「……朝か」

今は朝の6時40分。いつものように俺、松田久志はベットから出る。朝飯を作るためだ。10分後、着替えもそこそこに下に降りていくと、

「やあ、おはよう久志君。今朝ご飯作ってるから少し待っててね」

「圭さん!帰ってたんですか?」

「ああ、つい30分ぐらい前にね。連絡しようと思ったけれど、久志君たちをビックリさせようと思ってね」

この人は松田圭。俺の義理の親父だ。俺がまだ7歳の時に母と再婚をした。しかしその母も5年前、交通事故に遭い他界してしまった。つまり、今この家の住人は俺と圭さん、そして、

ガチャリ。

「おはよ~お兄ちゃん。なんだかいつもと違う匂いがするけど何作って………ってお父さん!?」

開けた扉と共に部屋に入ってきたのはこの家の最後の住人の松田千。俺の義妹だ。

「おはよう千。もうすぐでご飯できるから少し待ってなさい」

「うん…。ってお父さん!帰ってくるなら連絡ぐらい頂戴よ!!」

「あ~、ゴメンごめん」

なんだか妙に歯切れの悪い返事に俺はある事に気付く。

「もしかして圭さん、またすぐカナダに戻るんですか??」

「……うん、そうなるね。今日だけは家にいられるかな」

圭さんはそう言いながら朝食を並べ始める。圭さんは仕事の関係で出張ばかりでめったにいない。なので、いつもは俺と千の2人で生活している。今のように家に3人全員が揃うのも半年振りになる。

「今度はどれぐらいで戻ってくるの?」

準備された朝食を食べながら千は圭さんに訪ねる。俺もその隣でパンを食べながら耳を傾ける。

「うん、今回は7月ぐらいになるかな?」

「7月か~、3ヶ月後だね~」

「でも、今の仕事が終わったら少なくとも1年はここにいられるよ」

圭さんは笑顔でそう答えると、俺に向かって、

「また千をよろしくね」

と言った。俺は、

「今更ですよ、そんなの。俺は千の兄貴なんですからそれぐらい当然ですよ」

と切り替えした。圭さんはそれに頷いて応えた。隣ではそんな事お構いなしに千は今夜はゴチソウをみんなで作ろうだので騒いでいた。そんな千を落ち着かせようとした時、

「それはそうと久志君、千。時間、いいのかな??」

言われて俺と千は

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