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内緒の事

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内緒の事

 彼には内緒の事がありました。



 矢嶋尚(ヤジマナオ)16歳。


 僕の名は矢嶋尚(ヤジマナオ)。見た目も中身も何処にでもいる平凡な眼鏡っ子だ。

 …と、言ってしまえたらどれ程楽だったか。




 【序・内緒の事】


 そう、確かに端から見れば僕は、冒頭のようになんの変哲もない学生だ。

 でも僕には、ほんの一握りの人達しか知らない秘密がある。




 幼い日から僕の周りでは不思議なことが起こっていた。やっと座れるようになっただけの赤ん坊の僕の横で、哺乳瓶が一人(?)でフヨフヨ浮いていたり、誰かのなくし物をすぐに見つけたり…。

 もう少し大きくなってからは、触っただけで相手しか知らないような事を言い当てたりもした。




 当たり前だが気味悪がられた。特に、『相手の秘密がわかる』なんて、どんな善良な人でも教えたくないことの一つや二つはあるのだから、嫌がって当たり前だ。(僕だって嫌だ。)

 でも両親と、中学で出会った二人の友達だけは、何の躊躇いもなく僕の秘密を受け入れてくれた。

 今では随分力の加減も出来るようになって、見たいと思わない限りは、触っても相手の情報を読み取ることもなくなった。

 ………まぁ、時々突発的に物を動かしてしまったりはするけれど。













ほんの一握りしか知らない僕の内緒の事。

 それは、僕がマジシャンもビックリの、
『超能力者』
…と、いうこと。

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