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飼い猫の幸せ

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飼い猫の幸せ

――飼い猫はその死期を悟ると、家庭からそっと居なくなるらしい。
そして静かに一人、死を迎える。
僕はその在り方を、どうしようもなく寂しいと……そう、思っていた。
思って、いたんだ……

――ある日目を覚ますと、猫になっていた。
……まぁ、待て。落ち着こう。
そう思いはするものの、ひとまず僕は、叫んだ。
「フギャー!!」
普通に叫んだら、猫っぽい声が出て驚いた。で、納得した。そうか、猫になってるんだもんな……
驚くべき所は幾つかあり、猫になってしまった事がその最たるものかと問われればそれは違う。
何が驚きかって、事故で死んだはずの僕が猫になってるのが驚きなわけで、ぶっちゃけ『うわ畜生道って実在するんだ』と感嘆したり驚嘆したり。
「……ウニャニャニャ」
『ともあれ』って言ったつもりなのに、口からは鳴き声が……むぅ、なんか情けない気分になるな、これ。
気を取り直して、ともあれ。
猫になった理由は知らんが、まあ、なったからには気ままな猫ライフを楽しもう。
気楽すぎるような気もするが、あれだ……身体が猫になった所為で、考え方まで猫っぽくなってるんだろうな、うん。
そんな事を考えながらも、僕は猫ライフに、一歩足を踏み入れたのだった……

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