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だから歌う事しか出来ないんだってば

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だから歌う事しか出来ないんだってば

あの人に言われた
「音楽の才能しか無い」

知ってる
人間としては駄目な事を
知ってる
生物としてすら駄目な事を
それでも私は音楽の才能を選び続けるだろう
そんな日常
それが日常

狂ったワタシと
ダイスキな音楽の
奏でる狂想曲は
どんな味がするのかな

「きちんとした挨拶は求めてねぇ」

叱責が飛ぶ
私は私である事を止めようと思った
尊敬している
先生からの叱責じゃなかったら
とうに私は私以外の何者かになり
その場しのぎをするのだから
「お前は音楽の事で引っ張っていけばいいんだ…他の事は求めてねぇ」
「例え練習中に眠ろうとダンスが出来なかろうと知ったこっちゃない」

酷い言われようだが
事実だ
私は緊張感というものが無い
緊張すると
凍ってしまうから
緊張出来ないのだ
でも
誰も信用してくれない
何故なら
緊張している素振りが全く見えないし
実際緊張している時は
むしろ死んだような状態になるので
一回は危うく救急車を呼ばれて
入院する所だったのだ
(流石に入院は嫌だったので病院で説明だけは出来た)

その時
音が聞こえた

周りが霞んだ


先生の声も
周りの喧騒も
全て幻想的になった

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