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9.海底への門

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 すると、十二の魔法が岩に描かれた扉の中を四方八方に拡散していった。

 そして、中央から扉が奥へとゆっくりと開いて行く。

「さぁ、行きましょう」

 マリッサが呆然とするチサたちに声をかけ、一様に扉の中へと進んでいった。

 全員が中へ入ると、扉は自然と閉まっていく。

 辺りには、光がなく真っ暗になってしまった。

 すぐに光の玉が一つ頭上に現れた。サトシが魔法を発動させた。

 その光で辺りが明るくなったが、想像していた洞窟とは違っていた。

「ここ、本当に洞窟?」

 チサの声が辺りに反響した。

 そこは岩をくり抜いたようなところではなく、人によって作られた構造物のトンネルがずっと先まで続いていた。しかも、とても広い造りのトンネルだった。

 それぞれが方々を見ていて、声も出なかった。

「先に進もう」

 サトシが言って、大きな一本道を歩き出した。サトシの放つ光だけでは、どのくらい先までトンネルが続いているのかは確認できない。ずっと先は闇だった。

 進んで行くと、左右の壁に穴が空いていて、道が現れた。しかし、その道はチサたちが歩いてきた道に比べると狭く、人二人が並んで歩くくらいの幅しかない。

 そこから先、等間隔で左右に伸びる道が続いている。その先に何があるのかもわからず不気味だった。

    

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