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10.魔法の絨毯を求めて

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10.魔法の絨毯を求めて



 見上げるほど段数の多い真っ白な階段の前で、マヤトは今にも大柄な男に殴られそうな状況であるにも関わらず落ち着いた表情をしていた。

 その二人を少し離れて見守る男と女がいたが、どうしていいのかわからないようでただ様子を見ていた。

「マヤト君」

「織田さん」

 チサとマリッサは、駆け寄った。

 後に続いて、ヨーコ。

 少し遅れてサトシは、輪の中には入らず、離れたところから様子を伺っていた。

「マ、マリッサさん。来てくれましたか。もしかして、彼を知っているのですか?」

 織田と呼ばれた男は、ローブは身につけておらず探検用と服を着ていた。チサには、五十歳前後に見えた。

「えぇ、エアリスローザの生徒よ」

「どおりで妙なことを言い出す。いつもの間にか着いてきたもんだから」

 織田は、マヤトの胸ぐらから手を放した。

 エアリスローザ指定のローブを着ていれば変に疑われなかったのだろうかとチサは思った。

「で、彼女……たちもエアリスローザの?」

 織田がマリッサに聞いた。

「そう。それで、糸井川さんとヘンリー君は?」

「それが……」

 織田は、答えにくそうに頭を指でかいた。

「殺されていますよ、その二人」

    

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