ジョンはどこだ

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ジョンはどこだ

重いまぶたを意地で持ち上げる。 霞む視界の向こうには見覚えのないシミ。 いつまでも呆けた頭で天井を見つめ違和感を感じる。 はたと、脳裏をよぎる何かが何なのかも思い出せないがそれは大切なものの様な気がして、滑りが悪い道を巡らせる。 天井のシミと頭の中にある見慣れたシミを見比べていると男は思い出した様に叫ぶ。 「ジョンはどこだ」
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