白球の快進撃

10/10
330人が本棚に入れています
本棚に追加
/366ページ
第二試合が終わり,惣太郎は秀吾と一緒に,球場の外で和晃たちを待っていた。 しばらくすると和晃たちが引き上げてきた。 (惣太郎)「和晃!!」。 (和晃)「おう,惣太郎!!待っててくれてたんだな」。 和晃は至って明るい表情で出てきた。 (和晃)「惣太郎,明日は決勝頑張れよ!!」。 (惣太郎)「あっ,あぁ…。それより和晃…ちょっと気になったことあんだけど」。 (和晃)「主力が何で出なかったか…だろ?」。 和晃は惣太郎の疑問に感づいていた。 (惣太郎)「あぁ。なんかあったのか?」。 (和晃)「準決勝前にケガ人が続出しちゃってさぁ。今日のがベストメンバーだったんだ。俺らの力で甲子園行きたかったんだけどな…」。 和晃の表情が一瞬暗くなった。 (惣太郎)「そっか。不運だったな。俺がその分,明日勝ってやるよ!!能登川と対戦できなかった悔しさぶつけて来てやるから!!」。 惣太郎が和晃に意気込むと… (和晃)「頼んだぞ,惣太郎!!でも次は絶対俺らが甲子園行くからな!!」 と,和晃も惣太郎に託した。 (和晃)「そういえば惣太郎,鹿野の園山って覚えてるか?」。 和晃が惣太郎に聞いた。 (惣太郎)「あの2番打ってた園山ってまさか…」。 惣太郎はその名前を聞いて思い出した。
/366ページ

最初のコメントを投稿しよう!