5891人が本棚に入れています
本棚に追加
/245ページ
その後、清影君と正義製菓へ戻ったのだが……
「おう、お前俺のものになれよ。」
「お断りします。」
「お前っ!黄咲ちゃんになんてことを!」
……なんか黄咲と菊之丞だったかが見るからに不良と口論してるし。
「なにやってんの?お前ら。」
「あ、先輩!!」
こちらに気づいて顔を輝かせる黄咲、そしてガンつけながらこっちを睨みつけてくる菊之丞と不良。
おいこら菊之丞何でてめーも睨んでんだよ膝カックン(衝撃貫通型、喰らうと足から力が抜けて倒れる。最悪半月板を粉砕する)やるぞオラ。
「あ?先輩だぁ?」
「なに見てんだよピアス穴に安全ピン刺すぞ。」
あ、やべ。
不良だから高校時代の調子で返事しちまった。
「あぁ!?っざけてんじゃねぇぞ!!」
不良はシルバーの指輪をメリケンサック代わりに殴やかかってくる。
あ、馬鹿、そんな風に殴って来られたら反射的に……
ズムッ!ダダッ!ドゴス!!
「ぐべっ……!?」
ほとんど反射で不良の鳩尾に蹴りを入れ、前屈みになった不良の膝と肩を駆け上って側頭部に蹴りを食らわせてしまった。
一撃で気絶してしまったようで泡を吹いて気絶してしまった不良。
「やっべ、大丈夫か!?」
そんなに力込めてないし脳震盪くらいで収まってればいいが。
「……うん、内出血とかはないな。
で、なんでお前らはこんなんと言い争いしてたんだよ。」
しかもこんな往来で。
「えー、いや、その、まぁ彼とはちょっとした縁がありまして……」
縁?不良と縁を作るのは感心せんな。
とりあえずどこ高なのか聞き出すか、場合によっては頭(トップ)を入れ替えさせねーとな……
「わぁあ!待って先輩!別に不良に因縁つけられたとかそういうのじゃないんでその振り上げた拳をおろしてくださぃい!!」
「そーなの?」
「その、そうだ!同じ学校の課題グループの一人なんですよ彼!」
なんか今思いつきましたって感じだが……考えすぎか?
最初のコメントを投稿しよう!