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「――菅野さん、とてもお若く見えますね」
同じことを思ったらしいホームズさんに、樹利さんは楽しげに微笑んだ。
「あの誠司さんが認める『目利き』の清貴君に、そう言って頂けるなんて光栄です」
樹利さんはそう言ったあと、「そうだ」と横に置いてあるバッグの中に手を入れた。
「実は誠司さんに鑑定してもらいたいものを持って来たんだけど、清貴君に頼んでもいいかな」
「あ、はい。僕でよろしければ、喜んで」
すぐに内ポケットに手を入れて、白い手袋を取り出す。
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