剣と魔法と中二病2

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それからオッサンこと先生の前でストリップかました訳だが…… 「…………」 先生は黙ったまま、俺の頭の先から足の先まで、舐めるようにジロジロと見てくる。 下着は履いてるとはいえ、何が悲しくてオッサンに視姦されないといけないのか…… いや、見られる理由は理解してる。 してるんだけど……何だがホモォに捧げられた小鹿の気分になってくる。 ううっ…… 先生……どうせ見られるなら女の子に見られたいです…… 「……よっしゃ、服着て良いぞ。服着たら、一周全力で走ってみろ」 腕組みしたまま、顎で壁の方を指す先生。壁沿いに一周しろって事らしい。 いそいそと服を着てから、適当な位置につく。 んー、しかし…… これ全力で走ったら、スピード出すぎて曲がりきれんよな…… まぁ、一応は身体能力隠してるし、全力で走る振りしよう。うん、そうしよう。 そう思いながら、早速走り出す。 全力じゃないが、一般的に考えても速いんじゃなかろうか? 「…………おい」 「……はい?」 え、先生めっちゃ怖い顔してるんだけど…… 「オメェにやる気がねぇんだったら、教える意味もねぇんだけどよぉ……?どうなんだ?」 あ……バレてた。 やる気が無かった訳じゃない。 ただ、よく考えると手を抜いて走るだなんて、先生に対して真摯では無かったと思う。 「すみませんでした!!全力で走ります!!」 だから俺は謝った後、気持ちを入れ替えたんだ。 全力で走ろうと。
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