NO.3

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「全然乗っかってくれないんだな」 軽く流されたけれど冗談半分に言ってるようで実は心の中は大真面目 何もないテーブルで2人並んでサンドウィッチをかじりながら今日の予定を組んだ 「少ないように見えて案外あるもんだな」 廉の車と梨花子の車に荷物をギュウギュウに詰め込んで新しいマンションに向かった もちろん何も知らない予定なので梨花子の後ろをついて走った 「すごく広くて綺麗でしょ~」 マンションのドアを開けて満面の笑みで言った 「お留守番係りなんで丁寧に使わないといけないんですけど 一目惚れですぐに決めました」 荷物を運びながら話している梨花子を見て嬉しくなった 騙して申し訳ないと思っていたのに こんなに気に入ってくれている (ある意味よかった) 荷物を全部下ろし終えた後、キングサイズのベッドに大の字に寝転んだ 「はぁ~疲れたー」 「1人で休むなよ」 廉は梨花子の両腕を取って体を起こした
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