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◇
「ひよりぃ~。まだぁ~?」
今日は団体が入って忙しいっていうから、ゆずはもひよりの店にヘルプに来ていた。
今年からはお弁当もはじめたらしく、団体のお弁当が入るとかなりの忙しさとなる。
そういうときは、ゆずはも時間が許せば手伝いにきていた。
「うっさいなー。あんたも手伝いなよ。」
「おまえなんて飯がうまいくらいしか取り得ないのにさあ。はやく作れって!」
ひよりは椅子にすわってひよりのオムライスを待つ吉田涼介のほうに視線を向けた。
「涼介。ほんと、今日は無理だから。部活間に合わないから行って。」
「んだよー。オムライス食べたかったのに…わーったよ。行く…。」
涼介くんは残念そうにしながら立ち上がった。
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