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ガン。
「あ」
鈍い音がして突然車の動きが止まった。どうやらガードレールにぶつけてしまったようだった。まったくいくつになっても僕は成長しないようだ。
ブレーキをかけて外に出ると、車の左のライトが割れていた。ため息をついた後、躊躇うこともなく僕は上着のポケットから携帯電話を取り出した。
「あの、すみません。事故を起こしてしまったのですが・・・」
正直に生きるのが一番楽だということを僕は知っていたから。
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